「フリーのイラストレーターのなり方を知りたい。仕事内容や依頼、どういう悩みがあって楽しさがあるのか…実際に仕事をしている人から話を聞けたら嬉しいな。」
という疑問にお答えします。
パラレルキャリアのRyotaです。
フリーのイラストレーター『しー』さんに取材。インタビューに協力してもらいました。私も実際にイラストをお願いしたことがあります。
当記事の内容はこちら
- 『取材』フリーイラストレーターの仕事内容・依頼などについて
- 私が『しー』さんにイラストをお願いしようと思った理由
実際にお仕事をしている方の話なので信頼できる内容となっています。記事後半では、私がしーさんに仕事を依頼した理由についてもお話します。
これからフリーのイラストレーターを目指そうとしている方・フリーのイラストレーターだけど仕事が少なくて悩んでいる方に役立つ内容です。どうぞご覧ください。
1.『取材』フリーイラストレーターの仕事内容・依頼などについて
今回、しーさんに取材したのは以下のような内容です。
- 仕事の獲得方法
- 他のイラストレーターさんとの差別化について
- イラストのスキルアップについて(イラストレーターのなり方)
- 仕事の依頼があった場合の流れ
- イラストレーターのやりがい
- 仕事の安定について
なお、しーさんのイラストについては運営されている『しいらすと』が参考になります。あわせてご覧ください。
ゆるふわの優しいイラストが特徴的ですね。
以下、質問内容としーさんからのお返事です。
Q:どのようにイラストの仕事を獲得されていますか
しー:ツイッター経由でお仕事のご依頼を頂いています。
Q:他のイラストレーターと比べてどこに強みを感じていますか
しー:ツイッターでブロガーさんやアフェリエイターさんとの交流があり、その経由でお仕事を頂くことが多いので、そこは強みかなと思います。
あと、「ふんわりとしたイラストで癒される」という声をよく頂くのでそこが自分のイラストの強みなのかなと感じています。
Q:イラストをどのように学んできましたか
しー:もっとイラストをうまくなりたいと思って最初にやったことは、参考書を買うことでした。 参考書を見て自己流のイラストのバランス感を直したかったんです。
他には…
- イラレの講座を受講する
- イラスト添削サービス(等身大・デフォルメイラスト)を受講する
- イラストやデザインを仕事にしたい(している)人達が集まったコミュニティーに入る
- イラスト、漫画に特化したコミュニティーに入る
最初は自分が描けるテイスト、得意なテイストが分からず、とにかく描きました。
そして、お仕事としてのイラストはどんなものが好まれるのか考えて、自分が苦手なテイストのイラストも描いてみたり… 自分の絵柄を探している感じです。
これからもスキルアップのために自分が学びたい!と思ったらどんどん挑戦していきます。
Q:どのような流れでイラストの仕事を進めていますか
しー:以下の流れです。
- イメージの確認
- 下書き
- 清書・色塗り
- 完成
- 料金お支払い
- 納品
最初のイメージの確認で『どんな場所にイラストを使うのか?雰囲気は?イラストに求める効果は?』ご依頼者様のご希望とするイラストの形をお聞きしています。
あとは、作品集を見ていただいたり、ご依頼者様の思い描いているイメージに近い写真や画像を見せていただいたり… お互いのイメージをすり合わせる感じです。
その後、簡単な下書き(ラフ)を作成、確認しOKが出れば清書・色塗りに移ります。 完成後、お支払いをお願いし納品という形です。
Q:イラストレーターで楽しかったこと・大変だったことは何ですか
しー:イラスト作成の流れやイメージのすり合わせをする工程が決まっていないときは大変でした。
あれから、何度も「イラスト作成の流れ」を考えテンプレートを作成、時間のかかるやり取りを最短で出来るように工夫しました。 お互いのイメージの確認や修正箇所の会話にたくさん時間をかけたいと思ったからです。
楽しかったことは、嬉しかったことはイラストが完成して納品時に「ありがとう」と言われた時です。
一つの作品を一緒に作り出すのでマッチした時の完成品を喜んでもらえると嬉しいです。 描いたイラストが手を離れていく感じですが、それもまた不思議とうれしいんですよね。
Q:イラストの仕事が安定するまでにどの程度かかりましたか
しー:正直言うと、まだまだ安定していないです。
イラストでどのぐらい稼ぐか?によると思いますがイラストレーターとして生活できる人は一握りだと思います。
私も副業として活動していますが、いろいろ試行錯誤しながらイラストレーターとして活動しています。 自分に合った市場やイラストの系統をしっかり探すことが近道だと思います。
しーさんとのインタビューまとめ
- SNSでの交流が仕事につながる
- 自己流と基本のバランスで悩む → スキルアップのため勉強をする
- 最初のイメージのすり合わせで満足度が変わる
- 仕事としてのテンプレート化が必要
- 作品が手を離れていく瞬間がうれしい
- 作風と市場探しが大切
技術だけに目を向けると『上の人』がいて勝てません。
自分の得意分野を知り、どこに需要があるかを考えるのが重要。ここが1番共感しました。
これからフリーのイラストレーターを目指す方も自分の強みを作ってください。
需要があるのは格好いいデザインやキレイなデザインばかりじゃありません。あなただけの作風が生まれれば、あなたへの依頼は増えます。他の人は書けないんですから。
次に依頼者側の意見として私がしーさんにイラストをお願いした理由をお話します。依頼者側の気持ちが分かれば仕事につなげやすいですよね。
2.私が『しー』さんにイラストをお願いしようと思った理由
以下の3つです。
- イラストのタッチとブログの雰囲気が似ていたから
- ツイッターの内容から仕事を依頼したいと思ったから
- 問い合わせ口が明確だったから
イラストに限らず個人に何かを発注する時って『不安』なんですよね。気持ちよく仕事したいなーって思います。これって誰でも一緒です。
実は企業さんも『気持ちよく仕事できるのならスキルが少し低くてもいい』と考えてるとこ多いです。そのくらい人間関係って仕事で大事なんですよ。
理由① イラストのタッチとブログの雰囲気が似ていたから
当時のメインブログの雰囲気がしーさんのイラストとピッタリだったんですよね。
- ゆるい
- 柔らかい
- 日常を感じさせる
ターゲット層が30代前後の主婦だったんです。しーさんのイラストがそのターゲット層に刺さったんですよね。
誰もが格好いいイラストを求めてるわけじゃありません。可愛いイラスト・ゆるふわなイラスト・親しみのあるイラスト、色々ありますよね。
理由② ツイッターの内容から仕事を依頼したいと思ったから
お願いしようかな…と思う前からしーさんのツイートを見てました。(というより流れてきました。)
- 色々と悩んで努力してる
- 他の人とのツイートが丁寧
- 定期的にイラストがツイートされている
こういうところから『仲良く仕事ができそうだな』と感じました。
個人的にあまりに職人気質な人が苦手なんです。仕事ができても会話ができないといいますか。なので、イラスト等をお願いする時はツイートなどをチェックしています。
想像どおり、非常に丁寧な仕事をしてもらえました。
1つ1つのやりとりがスムーズなのはもちろん、細かいトコまで相談しやすかったんですよね。これなら今後も仕事をお願いしたいなって思います。
理由③ 問い合わせ口が明確だったから
私が依頼したのは4コマ漫画です。でも当時のしーさんは4コマ漫画をするかどうか悩んでいる最中でした。
と思ってお問い合わせフォームをチェック。そしたら『気軽に聞いてください』って書いてあったんですよね。こういうの大事です。
私たち依頼者は、
「この人にお願いしたい!」
と思ったら何が何でもお願いしたくなるものです。その時に相談窓口がないとお互いにチャンスを逃すじゃないですか。
お問い合わせフォームがあれば『質問OK』『仕事も積極的にしている』ことが分かります。結果、ちゃんと仕事につながりましたからね。
まとめ:イラストの系統と市場を考えてポジションを作りましょう
今回の取材で感じたことがあります。それは『仕事に誇りを持つこと』ですね。
たまにイラストレーターさんって安すぎで仕事を引き受けてます。ロゴが1つ500円とか…。そのロゴを作るためにどれだけ勉強して悩んでいたかを考えてください。
しーさんに取材してイラストレーターさんの大変さが理解できました。
自分のイラストに自信がないのは他の人と比較しちゃってるからです。
最後にしーさんの言葉をもう1度お伝えしますね。
『自分に合った市場やイラストの系統をしっかり探すことが近道だと思います。』
以上、「フリーイラストレーターの『しー』さんに取材。仕事内容・依頼・なり方についてインタビューしました」という記事でした。
※しーさんのツイッターとブログは以下のとおりです。ゆるふわで優しいイラストを希望の方はどうぞご相談ください。信頼できる方ですよ。